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府警OBのある元刑事は「本当のことを話しているか、うそをついているかは様子をよく観察していれば分かるはずだ」と取り調べ能力に疑問を呈した。
また、捜査経験の長い府警幹部は「80代の年長者を相手に、20代の巡査長が生意気に感じられるような物言いをしてうまく話が聞けるわけがない」と指摘。 「男性は過去に小学校の校長を務めていたというのだから、自分より人生経験が豊富だと心して取り組まないといけない。未熟だったと言われても仕方ない」と 批判する。
「教訓」が生かされず、繰り返される不適切な取り調べ。問われているのは警察官の「技量」と「精神」という2つの資質かもしれない。
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この記事を読み始めて「校長」の部分で
「あー、やっちゃったか」とわかる流れだ。
まあ、産経に叩かれるような警察官はいらないでしょうね。
9月30日、社会学者の内田良さんがYahoo!ニュース個人で掲載した記事「10段の組体操 崩壊の瞬間と衝撃」が、大きな波紋を投げかけた。これまでにも内田氏は組み体操の危険性を幾度も伝えていたが、それにもかかわらず学校の体育祭で事故が起きてしまったのである。
今回の内田氏の記事がそれまでに増してインパクトがあったのは、そこにYouTubeの事故映像へのリンクが貼 られていたからだ。それは極めて衝撃的な映像だ。100人以上で10段に積み重なった6~7メートルの高さの人間ピラミッドが、一瞬のうちに崩れ落ちる。 さらにその後、ひとりの生徒が教員に連れられて退場していく。その生徒の右腕は、おかしな方向に曲がっている。それがひどい骨折であることは、この映像で すでにわかっていた。
https://www.youtube.com/watch?v=RZuz8vcCN2s
すでに報道でも指摘されているように、組み体操での事故はとても多い。2013年度では、全国の小・中・高であわせて約8500件も起きている。このとき内田良氏が著書『教育という病』などで指摘する問題は、大きくわけて3つある。
ひとつが、事故発生件数の多さだ。組み体操の事故発生件数は跳び箱、バスケットボールに次ぐ多さである。
次に、頭部や頚部、腰部など重大な怪我や障害に繋がる可能性の高い部位での怪我が多いのも特徴だ。跳び箱やバスケットボールで多いのは指や手首などの怪我だが、頭や首、腰の怪我は組み体操が有意に多い。
もうひとつが、組み体操は文科省の学習指導要領に掲載されていない、学校独自の取り組みだという点だ。よって、そもそも組み体操が行われて いる期間や学校は限られている。今回の事故のように、その多くは体育祭(運動会)やその練習ために行われる。昨今の巨大ピラミッドなどは、これまでのソー ラン節に取って代わるブームになっているそうだ。すべての学校で行われていないにもかかわらず事故件数が多いということは、つまり事故率が極めて高いこと を示唆している。
一方、こうした組み体操を積極的に推進する教員も多い。内田氏の同前書によると、その中心にあるのは、大阪教育大学付属池田小学校に事務局を構える関西体育授業研究会だ。2011年に発行されたその研究通信では、「上から児童が降ってくると、逃げ場がないので、数人を巻き込んだ大きな事故になる恐れがあります。過去に一度に4人骨折という事故もありました」と、その危険性を十分に認識していることがわかる(※1)。
しかしそれでもなお、巨大な人間ピラミッドは拡がっていった。そこには教員たちの強い思いがある。同じく関西体育授業研究会の会報には、こうした言葉が並んでいる。
組体を通して子どもたちに学ばせたいことが
あります。
・一生懸命に取り組むこと
・仲間を信頼すること
・苦しさつらさを乗り越えること
それらはこれから先、子どもたちが生きていくうえで必ず身につけておいてほしいことです。
本番まで短い練習期間の中、毎回目標をもって組体に取り組む。そのことが単なる技の
完成ではなく、人としての完成を促すこととなるのです。
技だけでなく心を鍛える。
それが組体です。
年々、高層化・巨大化する人間ピラミッドでは、 ひとりのキーパーソンがいる。それが兵庫県伊丹市立南中学校に勤務する吉野義郎教諭だ。吉野教諭は過去の勤務校で1990年に10段ピラミッドを成功さ せ、2011、12年には11段に取り組んで失敗したと話している(※2)。
吉野教諭は、自らが制作した人間ピラミッドの映像をYouTubeなどで発信するなど、その啓蒙活動にもとても 熱心だ(※3)。仕事をしながら兵庫教育大学大学院に通って組み体操を研究し、動画にも「危ないので、安易に、まねをしないで」と付記している(※4)。 ということは、今回の中学校の事故は、安易に真似をしたということになる。
なお、内田氏の計算によると、10段ピラミッドにおいてもっとも負荷がかかる生徒は、ひとりあたり3.9人分だ という。中学生で言えば190~210キロ、高校生だと240キロほどの重量をひとりで支えることになるそうだ。吉野教諭は大学院でここまでのことをちゃ んと勉強し、荷重計算したのだろうか。
また吉野教諭は11段ピラミッドに挑戦して失敗している。しかも2年連続だ。彼が本当にちゃんと大学院で学んだのであれば、荷重計算をちゃ んとして綿密にピラミッドを組み上げたはずだ。それでなぜ失敗するのだろうか。吉野教諭には、こうした事態についての明確な説明が必要とされる。
筆者は、体育祭の組み体操事故で大怪我を負ったひとりに接触し、話を訊いてみた。
39歳の男性・Sさんが事故に遭ったのは、25年前の1990年のこと。当時、福岡県の公立中学2年生だったSさんは、3段タワーの最上部から落下し、左上腕部を骨折した。即日手術を受け、一ヶ月も入院することになったという。