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「9段」ピラミッドの中学校では、たんに巨大であるだけではなく、頂点の生徒は、頂点から垂れ幕を下ろすという作業もこなした。じつは、昨年度「10段」ピラミッドが崩壊して6名の負傷者を出した中学校でも、頂点の生徒は垂れ幕を腰に付けてのぼっていた。 ただでさえ高層化していてリスクが高いところに、さらに頂点の生徒が新たなパフォーマンスをおこない、組体操に華を添えようというのだ。
この春の運動会で、私が驚いたのは、俵型のピラミッドで「7段」を記録した学校があったということだ。
俵型の7段では、一人にかかる最大負荷は、3.81人分、おおよそ立体型ピラミッドの「10段」に相当する。中学3年生男子の場合、平均体重は54.0kg(文部科学省調査)であるから、最大負荷は205.7kgにまで達する[注2]。動画を見てみると、ピラミッドが崩れないよう、両横から複数の教員が生徒の身体を押し込めている様子が映っている。
「生徒がやりたがっている」「保護者からの期待も大きい」「わが校の伝統」「教育的意義が大きい」・・・ それらのポジティブな側面は理解できる。だが、そもそも巨大組体操は、負荷量や高さの面で、安全指導の範疇を超えてしまっている。
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教師の身分は保証されており、個人に責任は無い。